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脚光を浴びたいとは思わないけど
頭から黒い布をかけられるのは大嫌い
だって 目の前の明かりさえ
見えないんだもん
私だって人の子 幸せが欲しいんです
家庭を持ったり 結婚したり
そんなどえらいものではありません
大声で笑う幸せ
友達と語り合う幸せ
そんなもの幸せと言えますか
でも 今の私には
10億円の宝石よりも高価なんです
ぼくは 杭なのか
みんなに打たれて
そう言えばあの時からのように思える
関東大震災の時 ぼくは人のことと思えず
独自でカンパしたことがあったっけ
それが元かも
いまさら悔いても 始まらないが
足並みを揃えぬ ぼくが悪かった
出る杭かもしれないが打たないで
人は皆 弱い僕たちを
不運の星の下に生まれたとよく言うが
そいつは違うぜ
神のこと 良く知るためには
弱さが一番さ
弱さなくして神を信じることはない
とは言っても神に委ねるばかりに
医者を忘れてなるものか
迷惑ですか こんな私に慕われることが
近しく思われたくないから
距離を置くんですね
無理もありません
上からしたまでお世話になって
人を愛する資格なんかありゃしないさ
そう思っているけれど
自分を卑下しない人がうらやましい
おまえはなぜ 悲しい顔をいつもしているんだ
まるで一手に不幸を背負ったかのようにさ
そんな顔するから 喜んで不幸が集まるんだよ
もっと楽しそうにしてごらん
不幸はたまらず逃げちまうから
おやじ ぼくは寂しい
おやじ ぼくは悲しい
あんちゃん ぼくは辛い
ますます弱くなっちゃってさ
いまじゃ この身を動かすことさえもやっとこ
それに加えて 目と頭が痛くってね
早くそっちへ連れってて
季節は5月 緑一色に包まれて
あなたの下へ行くの
僕そう決めましたから 良いでしょ
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また見たよ とうちゃん かあちゃんの夢を
ぼくは言った
そっちへ早く行きたいよ つれてって
すると とうちゃん かあちゃん言うことにゃ
天国のはじからはじまで旅してさ
落ち着くとこが決まったら迎えに行くからね
それまで地上で暮らしなさい
みんなと仲良くね
おまえは元々気が荒く
憎まれることもあるだろうが
その気性させ直したら地上で暮らせるよ
とうちゃん かあちゃん年だから
天国のはじからはじまで旅するにゃ
何年になるか分からんよ
もしかして俺は自分が嫌いなのかも
みんなに嫌われているんじゃなくて
自分で自分を嫌っているのかも
こんな体の自分を軽蔑しているのかもしれない
もっと自分を可愛がり好きにならなくちゃあね
いつまでたってもイライラは解消はできないよ
お別れしてからもう何年
忘れないよ いつまでも
十年前の僕ならば忘れたかもしれないけれど
あの時 目のあかりを失い
歩けなくなって 悲しみにくれたんだ
そんな時 君たちが現れて慰めてくれた
毎日 散歩に連れてってくれたり
お昼休みのわずかな時間をぬって
お茶飲みや話し相手を無心につとめてくれた人
おお あの温もりがあの声が
我が胸にいまもなお
今はどんなに苦しくたって悲しくたって
時を待てばやがて神様は苦しみを和らげ
悲しみを喜びに変えてくださる
それを心から信じ待てる私になりたい
そしてその時もう一度
やさしい君に会いたいな
犬も猫も みんなみんな僕のそばにおいでよ
前のようにさ お菓子や牛乳あげるからさ
歩けないからと 馬鹿にしないで
なかよく遊ぼうよ
ダンボールでお城をこさいてあげる
コロちゃん 君のお城さ
だれも攻めてなんか来ないから
安心しているがいい
姉ちゃんが来たよ
諏訪の姉ちゃんが何年ぶりだろう
あれは俺の目が光を失った時だから
六、七年になるかなあ
とにかく懐かしく嬉しかった
姉ちゃんとはそう長く暮らさなかったけど
一番の思い出が伊勢湾台風の時だったか
風でガタガタするガラス戸を二人で必死に抑えたっけ
もちろん足が悪くて
踏ん張りの利かない俺が押さえたところで
何の役にも立たなかったことは言うまでもないのだが
それでも台風の後
「ありがとね おかげで助かった」と言われ
子供心に満足感で一杯だった事を覚えているよ
あの日のことを思うたび
できることなら
もう一度幼少に帰りたいと思っている俺です
最終更新日: 2009年2月12日(木) 22:51 JST|3,681 閲覧件数
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