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51-62

無断転載はご遠慮ください。

51  「脚光」  2000年6月5日

脚光を浴びたいとは思わないけど
頭から黒い布をかけられるのは大嫌い
だって 目の前の明かりさえ
見えないんだもん

52  「幸せを下さい」  2000年6月5日

私だって人の子 幸せが欲しいんです
家庭を持ったり 結婚したり
そんなどえらいものではありません
大声で笑う幸せ
友達と語り合う幸せ
そんなもの幸せと言えますか
でも 今の私には
10億円の宝石よりも高価なんです

53  「出る杭は打たれる」  2000年6月5日

ぼくは 杭なのか
みんなに打たれて
そう言えばあの時からのように思える
関東大震災の時 ぼくは人のことと思えず
独自でカンパしたことがあったっけ
それが元かも
いまさら悔いても 始まらないが
足並みを揃えぬ ぼくが悪かった
出る杭かもしれないが打たないで

54  「弱さに感謝を」  2000年6月6日

人は皆 弱い僕たちを
不運の星の下に生まれたとよく言うが
そいつは違うぜ
神のこと 良く知るためには
弱さが一番さ
弱さなくして神を信じることはない
とは言っても神に委ねるばかりに
医者を忘れてなるものか

55  「迷惑ですか」  2000年6月6日

迷惑ですか こんな私に慕われることが
近しく思われたくないから
距離を置くんですね

無理もありません
上からしたまでお世話になって
人を愛する資格なんかありゃしないさ

そう思っているけれど
自分を卑下しない人がうらやましい

55  「悲しみのヒーロー」  2000年6月7日

おまえはなぜ 悲しい顔をいつもしているんだ
まるで一手に不幸を背負ったかのようにさ
そんな顔するから 喜んで不幸が集まるんだよ
もっと楽しそうにしてごらん
不幸はたまらず逃げちまうから

56  「ラッキーの死に方」  2000年6月7日

おやじ ぼくは寂しい
おやじ ぼくは悲しい
あんちゃん ぼくは辛い
ますます弱くなっちゃってさ

いまじゃ この身を動かすことさえもやっとこ
それに加えて 目と頭が痛くってね
早くそっちへ連れってて

季節は5月 緑一色に包まれて
あなたの下へ行くの
僕そう決めましたから 良いでしょ

(無断転載はご遠慮ください。) (無断転載はご遠慮ください。)  

57  「天国での旅」  2000年11月28日

また見たよ とうちゃん かあちゃんの夢を
ぼくは言った
そっちへ早く行きたいよ つれてって
すると とうちゃん かあちゃん言うことにゃ
天国のはじからはじまで旅してさ
落ち着くとこが決まったら迎えに行くからね
それまで地上で暮らしなさい
みんなと仲良くね
おまえは元々気が荒く
憎まれることもあるだろうが
その気性させ直したら地上で暮らせるよ
とうちゃん かあちゃん年だから
天国のはじからはじまで旅するにゃ
何年になるか分からんよ

58  「俺は自分が」  2000年?月?日

もしかして俺は自分が嫌いなのかも
みんなに嫌われているんじゃなくて
自分で自分を嫌っているのかも
こんな体の自分を軽蔑しているのかもしれない

もっと自分を可愛がり好きにならなくちゃあね
いつまでたってもイライラは解消はできないよ

59  「お別れしてからもう何年」  2000年9月30日

お別れしてからもう何年
忘れないよ いつまでも
十年前の僕ならば忘れたかもしれないけれど
あの時 目のあかりを失い
歩けなくなって 悲しみにくれたんだ
そんな時 君たちが現れて慰めてくれた
毎日 散歩に連れてってくれたり
お昼休みのわずかな時間をぬって
お茶飲みや話し相手を無心につとめてくれた人
おお あの温もりがあの声が
我が胸にいまもなお

60  「時を待つ」  2000年9月25日

今はどんなに苦しくたって悲しくたって
時を待てばやがて神様は苦しみを和らげ
悲しみを喜びに変えてくださる
それを心から信じ待てる私になりたい
そしてその時もう一度
やさしい君に会いたいな

61  「犬も猫も」  2000年10月7日

犬も猫も みんなみんな僕のそばにおいでよ
前のようにさ お菓子や牛乳あげるからさ
歩けないからと 馬鹿にしないで
なかよく遊ぼうよ
ダンボールでお城をこさいてあげる
コロちゃん 君のお城さ
だれも攻めてなんか来ないから
安心しているがいい

62  「再会」  2000年10月14日

姉ちゃんが来たよ
諏訪の姉ちゃんが何年ぶりだろう
あれは俺の目が光を失った時だから
六、七年になるかなあ
とにかく懐かしく嬉しかった
姉ちゃんとはそう長く暮らさなかったけど
一番の思い出が伊勢湾台風の時だったか
風でガタガタするガラス戸を二人で必死に抑えたっけ

もちろん足が悪くて
踏ん張りの利かない俺が押さえたところで
何の役にも立たなかったことは言うまでもないのだが
それでも台風の後
「ありがとね おかげで助かった」と言われ
子供心に満足感で一杯だった事を覚えているよ

あの日のことを思うたび
できることなら
もう一度幼少に帰りたいと思っている俺です

最終更新日: 2009年2月12日(木) 22:51 JST|3,681 閲覧件数

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