神様ごめんなさい 不平ばかり言って
けど 分かってください 辛い気持ちを
寂しいこの胸を
ズボンはくにも 腰がのびないせいか
腕が後ろに回らず 引き上げられません
しかたなく ベッドの上に転がってはくのですが
これまた時間がかかるのです
無理なことだと知りつつも
頼めぬ俺はやっぱり気が強いのでしょうか
くだけた人間になるべきなのでしょうか
砕けるにはどうしたらいいのですか
教えてください
父ちゃん この世になぜ病気があるの
病気は誰が作ったの
うん 悪魔の仕業だよ
悪魔は誰が作ったの
むかし むかし 天国でのこと
神様に二人の息子がおりました
一人はとてもいい子でしたが
もう一人は神の目を盗んで
人間に悪さばかりしていました
ある日のこと 下界に降り
きょろきょろしていましたが
何を思ったか そばにある大木を
いきなり引き抜くとビュー ビューと
振り回し始めました
驚いたの神様 止めさせようにも
天と地 うろたえるばかり
そうしているうちにも
大木はそばを通った人間をなぎ倒しました
馬をけちらし 車をつぶし あらゆる物を
めちゃくちゃにしました
その一部始終をご覧になった神様は
天の門を閉め追放したのです
追放された彼は悪魔となり
以前にもましあらゆるものにいたずらを
しかけるようになりました
おまえは本当にかわいそうな奴
私がこんなに恵みを与えているのに
感謝するどころか 不平ばかり
どうしてそんなに不平を言うんだね
さすがの私も堪忍袋の緒が切れそうだよ
本当に恵みがいかなくなるよ
今すぐ 悔い改めなさい
私からの警告です
やすまさよ おまえはどうして
文句ばかり言っているのだい
そんなおまえを 俺は大っ嫌いだ
でも 好きなところもあるんだよ
人一倍頑張りやで人に対する優しさがあるところ
そんなおまえを俺は大好き
食べちゃいたいほど好きなのさ
足をください
そう丈夫でなくていいんです
杖をついて歩ける程度の足を
でも それには目も必要
このさい神様に目もお願いします
欲張りの男よ
この世での悲しみは
天国での喜びとなり
この世の喜びは
地獄での悲しみとなる
喜びと悲しみ どちらが多い
ぼくには悲しみの方が
ずっと多いように思えるけど
それは悲しみを苦しみとしてとらえるからさ
喜びも悲しみも同じ割合だよ
おれはやっぱり 神様
あなたのもとへ行きたいよ
可哀想だと思いませんか
人生で弱くなり
みんなから見くびりを受け
悲しくて 悲しくてどうしようもないから
早く迎えに来てください お願いします
献金もたくさん持って行きますから
はやく はやく
お願いですから
君と歩いた散歩道
もう二度と歩くことのない
あの空も あの川も 再び目にすることもなく
こころの隙間に風が吹き過ぎし時の流れよ
いにしえの思い出がやるせなく胸を突き
晩年になりて知る神の御愛
わが人生の1ページなり
すこしのあいだ 人間を休ませてください
しばらくたったら また 人間に戻りますから
今は息をついているのが とてもしんどいんです
足を一歩出すにも 息が切れるし
ともすれば 足が出ず
上半分が先につんのめって転ぶことがあります
そんな時には さあたいへん
一人でどうすることも出来ず
寮母さんの来るのを
ひたすら待つしかないんです
この世はすべて不公平
すべて すべて 不公平
だってそうだろう 健康で地位ある人や
財産があるものばかり ちやほやし
病人や貧乏人には目もくれず
欲が服着て
蒔き歩きゃ そのまた影を 欲が歩く
こんな人間作った神も
やっぱり 欲張りなのかなあ
(無断転載はご遠慮ください。)
最終更新日: 2009年2月12日(木) 22:47 JST|2,823 閲覧件数
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